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胸部CT検査

1㎝の早期肺がんを浮き彫りに

胸部CT検査とは、X線を使って胸部の断層写真を撮影する検査方法で、人体を透過したX線をコンピューターで処理して体の輪切り像を作ります。この輪切り画像を積み重ねることで、肺の状態や働きを詳しく観察します。
咳・痰・胸痛などの症状があり胸部X線検査を行なった結果、肺がんや胸部の病気が疑われた場合に実施する事が多い検査法です。

より正確な診断をするために造影剤を使うことがありますが、造影剤を使用するCT検査のことを「造影CT検査」、造影剤を使用しないCT検査のことを「単純CT検査」と言います。

胸部CT検査 方法
  1. (1)検査着に着替えます。
  2. (2)造影剤を使用する場合は、検査前に造影剤を入れる血管を確保し、検査中に位置がずれないよう防止します。
  3. (3)検査台に仰向けに寝て、両腕を上にあげます。
  4. (4)筒のような形の中に入り、数秒の息止めを繰り返しながら撮影を行います。
検査時間は約10~15分です。痛みは全くありません。
検査時の注意点
  • 微量ですが被爆するため、妊娠中もしくは可能性のある方は受けられません。
  • 検査内容によって絶食や飲食についての指示がある場合があります。受診する医療機関に事前に確認しましょう。
  • 造影CT検査を受ける場合は、検査4時間前には食事を済ませましょう。水分は十分に摂って下さい。
  • 閉鎖空間で大きな音がするため、閉所恐怖症の方は事前に担当者に相談しましょう。
  • 造影剤を使用して検査を行う場合、まれに副作用(気分が悪くなる・じんましんが出るなど)が起きる時があります。アレルギー体質・過去に同様の検査で体調を崩した・腎機能障害がある方は担当医に伝えましょう。
  • 使用した造影剤は尿から排泄されるため、検査終了後は十分に水分を取りましょう(当日のアルコールは控えましょう)。
  • 帰宅後、何か異変を感じたらすぐ医療機関に連絡し、いつ造影剤を注射したかを必ず伝えましょう。

呼吸の乱れは肺からの警告

胸部CT検査は、肺・気管・気管支の病変(肺がん・肺炎・肺結核・肺気腫・気管支拡張症など)の発見・診断に役立ちます。

自覚症状
肺がん 1ヶ月以上続く乾いた空咳・血痰・胸の痛み・発熱・息切れ・嗄声・喘鳴など。
肺結核 14日以上続く咳・痰・発熱・胸痛・血痰・喀血・食欲がない・疲れやすい・痩せてきたなど。
肺炎 長引く咳・痰・発熱・胸痛など。
気管支炎 咳・痰・発熱・全身倦怠感など。
肺真菌症 発熱・咳・痰・呼吸困難・全身倦怠感など。
肺気腫 運動時に強くなる息切れ・痰・痩せるなど。
気管支拡張症 多量の膿性痰(どろっとした痰)・慢性の湿性咳嗽(痰や喀血を伴う湿った咳)など。
肺がんの危険因子
(ハイリスク)
  • 喫煙(特に、1日の喫煙本数×喫煙年数が600以上)
  • 40歳以上(特に男性)
  • 粉じんなどを吸い込みやすい環境にある
  • 肉食中心の食生活

肺がんは癌の中でも治療成績の悪い癌です。
その理由として発見された時点ですでに全身に広がっているものが多いことが挙げられ、早期発見が重要です。
胸部CT検査では、胸部レントゲン検査より小さい段階で癌を発見できる可能性があるため、40歳を過ぎたら胸部CT検査を受けてみましょう。
異変があった場合は、喀痰細胞診検査・気管支内視鏡検査・腫瘍マーカー・肺機能検査などさらに詳しい検査を行い病気の診断を行いましょう。

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