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骨盤部CT検査

骨盤に守られている大切な臓器をスキャン

骨盤部CT検査とは、X線を使って骨盤内臓器(膀胱・前立腺・子宮・卵巣)の断層写真を撮影する検査方法です。
人体を透過したX線をコンピューターで処理して体の輪切り像を作ります。
この輪切り画像を積み重ねることで、骨盤内臓器(膀胱・前立腺・子宮・卵巣)の状態や働きを詳しく観察します。

より正確な診断をするために造影剤を使うことがありますが、造影剤を使用するCT検査のことを「造影CT検査」、造影剤を使用しないCT検査のことを「単純CT検査」と言います。

骨盤部CT検査 方法
  1. (1)検査着に着替えます。
  2. (2)造影剤を使用する場合は、検査前に造影剤を入れる血管を確保し、検査中に位置がずれないよう防止します。
  3. (3)検査台に仰向けに寝て、両腕を上にあげます。
  4. (4)筒のような形の中に入り、数秒の息止めを繰り返しながら撮影を行います。
検査時間は約40分~1時間です。痛みはありません。
検査時の注意点
  • 微量ですが被爆するため、妊娠中もしくは可能性のある方は受けられません。
  • 造影剤を使用する場合は、検査4時間前には食事を済ませましょう。水分は十分に摂って下さい。
  • 閉鎖空間で大きな音がするため、閉所恐怖症の方は事前に担当者に相談しましょう。
  • 造影剤を使用して検査を行う場合、まれに副作用(気分が悪くなる・じんましんが出るなど)が起きる時があります。アレルギー体質・過去に同様の検査で体調を崩した・腎機能障害がある方は担当医に伝えましょう。
  • 使用した造影剤は尿から排泄されるため、検査終了後は十分に水分を取りましょう(当日のアルコールは控えましょう)。
  • 帰宅後、何か異変を感じたらすぐ医療機関に連絡し、いつ造影剤を注射したかを必ず伝えましょう。
  • 検査日5日以内にバリウム検査を受けた場合は、バリウムが腸内に残存していると検査がうまくいかない場合があります。できれば5日はあけましょう。
  • 生理中でもできる施設が多いですが、事前に確認しましょう。
  • 検査直前の排尿はなるべく控えましょう(尿を膀胱に貯めた状態が理想的だからです)。

男女固有の病気を探り当てる

骨盤部CT検査は、(男性)前立腺がん・前立腺肥大・膀胱腫瘍など、(女性)子宮頚部癌・子宮体癌・子宮筋腫・卵巣がん・膀胱腫瘍などの発見・診断に役立ちます。

自覚症状
前立腺がん 初期の段階での自覚症状はほとんどありませんが、癌が成長すると尿道が圧迫されるため前立腺肥大症と同様の症状が出てきます。圧痛なし。
前立腺肥大症 頻尿・夜間頻尿・排尿困難・切迫性尿失禁・血尿・排尿痛・残尿感など。圧痛なし。
膀胱腫瘍 目で見てもわかる血尿など。
子宮がん 出血・おりもの異常・下腹部および腰の痛み・性交中の痛みなど。
子宮筋腫 過多月経・不正出血・めまい・息切れ・貧血など。自覚症状のない方も多い。
卵巣がん 自覚症状がほぼない。
前立腺がんの危険因子
(ハイリスク)
  • 高齢(50歳以上)
  • 家族歴(前立腺がんの方がいる)
  • 過度と無秩序な性活動
  • カドミウム暴露
  • 紫外線暴露の低さ
  • 高タンパク・高脂肪の欧米型の食生活
  • 肥満
子宮頸部癌の危険因子
(ハイリスク)
  • 性交渉が活発
  • 性交渉の相手が多い
  • HPV(ヒトパピローマウィルス)に感染している
  • 低年齢での性体験
  • 早産・多産
  • HPV以外の性行為感染症に感染している
  • 喫煙
  • 経口避妊薬(ピル)の使用
子宮体癌の危険因子
(ハイリスク)
  • 出産の経験がない
  • 肥満
  • 高血圧
  • 糖尿病の既往歴がある
  • 生理不順
  • 閉経年齢が遅い
  • 体内のエストロゲン(女性ホルモン)を高める治療をしている
  • 乳がんや大腸がんの家族歴がある
  • 乳がんの治療に「タモキシフェン」という薬剤を用いている
  • エストロゲンを単独で服用している
卵巣がんの危険因子
(ハイリスク)
  • 家族歴
  • 出産経験がない
  • 肥満
  • 動物性脂肪の多量摂取
  • 排卵誘発剤の使用
  • 更年期障害などに対するホルモン補充療法

40歳を過ぎたら骨盤部CT検査を受け、異変があった場合はMRI検査や超音波検査などを併用して行い病気の診断を行いましょう。

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