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骨盤腔MRI検査

内診や触診は必要ありません

骨盤腔MRI検査とは、強い磁力を発生するMRI装置を用いて骨盤内臓器(膀胱・前立腺・子宮・卵巣)の細かい断層写真を撮る検査方法です。
MRI検査には、撮像条件を変えて画像のコントラストを調節でき、縦・横・斜めなど撮りたい方向からの断層画像を得ることができるという利点があります。
放射線による被ばくがないため、X線の影響を受けやすい骨盤内臓器(男性:前立腺・膀胱、女性:子宮・卵巣・膀胱)の検査に適しています。

骨盤腔MRI 方法
  1. (1)身に着けているアクセサリーなどの金属類を外し、検査着に着替えます。
  2. (2)造影剤を使用する場合は、検査前に造影剤を入れる血管を確保し、検査中に位置がずれないよう防止します。
  3. (3)検査台の上に寝ます。
  4. (4)筒のような形の大きな磁石の中に入り、強磁場超電動装置が自動的に動いてきて撮影が行われます。
撮影中、数秒の息止めを繰り返します。
検査中大きな音がするためうるさく感じますが痛みのない検査です。
検査時間は約30~60分です。
検査時の注意点
  • MRI検査は金属が装置に引っ張られ危険なため、体内に金属を埋め込んでいる方や刺青・アートメイキングを施されている方は検査を受けられない場合があります。
  • 閉鎖空間で大きな音がするため、閉所恐怖症の方は事前に担当者に相談しましょう。
  • 造影剤を使用して検査を行う場合、まれに副作用(気分が悪くなる・じんましんが出るなど)が起きるときがあります。アレルギー体質・過去に同様の検査で体調を崩した・腎機能障害がある方は担当医に伝えましょう。
  • 使用した造影剤は尿から排泄されるため、検査終了後は十分に水分を取りましょう(当日のアルコールは控えましょう)。
  • 帰宅後、何か異変を感じたらすぐ医療機関に連絡し、いつ造影剤を注射したかを必ず伝えましょう。
  • 眼鏡・ピアス・イヤリング・ネックレス・ヘアピン・腕時計・鍵・入れ歯・携帯電話・磁気カード・カイロ・補聴器は磁力の影響を受ける可能性があるため検査室への持込は厳禁です。

発見が困難な臓器の奥の部分の病変も見落としません

骨盤腔MRI検査は、男性は前立腺がん・前立腺肥大・膀胱腫瘍など、女性は子宮頸癌・子宮体癌・子宮筋腫・卵巣がん、膀胱腫瘍などの発見・診断に役立ちます。

自覚症状
前立腺がん 癌が成長すると尿道が圧迫されるため、前立腺肥大症と同様の症状が出てきます。圧痛なし。初期は自覚症状のないことが多い。
前立腺肥大症 頻尿・夜間頻尿・排尿困難・切迫性尿失禁・血尿・排尿痛・残尿感など。圧痛なし。
膀胱腫瘍 目で見てもわかる血尿など。
子宮がん 出血・おりもの異常・下腹部および腰の痛み・性交中の痛みなど。
子宮筋腫 自覚症状のない方も多い。過多月経・不正出血・めまい・息切れ・貧血など。
卵巣がん 自覚症状がほぼない。
前立腺がんの危険因子
(ハイリスク)
  • 高齢(50歳以上)
  • 家族歴(前立腺がんの方がいる)
  • 過度と無秩序な性活動
  • カドミウム暴露
  • 紫外線暴露の低さ
  • 高タンパク・高脂肪の欧米型の食生活
  • 肥満
子宮頸部癌の危険因子
(ハイリスク)
  • 性交渉が活発
  • 性交渉の相手が多い
  • HPV(ヒトパピローマウィルス)に感染している
  • 低年齢での性体験
  • 早産・多産
  • HPV以外の性行為感染症に感染している
  • 喫煙
  • 経口避妊薬(ピル)の使用
子宮体癌の危険因子
(ハイリスク)
  • 出産の経験がない
  • 肥満
  • 高血圧
  • 糖尿病の既往歴がある
  • 生理不順
  • 閉経年齢が遅い
  • 体内のエストロゲンを高める治療をしている
  • 乳がんや大腸がんの家族歴がある
  • 乳がんの治療に「タモキシフェン」という薬剤を用いている
  • エストロゲンを単独で服用している
卵巣がんの危険因子
(ハイリスク)
  • 家族歴
  • 出産経験がない
  • 肥満
  • 動物性脂肪の多量摂取
  • 排卵誘発剤の使用
  • 更年期障害などに対するホルモン補充療法

異変があった場合は、CT検査や超音波検査などの検査と併用して行い病気の診断を行いましょう。
40歳を過ぎたら骨盤腔MRI検査を受けてみましょう。

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