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近年増加傾向にあるうつ病

最近増加傾向にあるうつ病に罹った男性

近年増加傾向にある病気の最たるものといえば、精神疾患のうつ病があります。これは日本だけでなく、世界的な傾向であると言えます。

世界保健機関の発表によると、世界で少なくとも3億5千万人がうつ病の患者であるとの統計データを発表しています。3億5千万人といえばアメリカの総人口よりも多く、世界のがん患者が2008年で1270万人、認知症患者数は2012年で3560万人、エイズ患者は2012年で3497万人なのに対し、いかに患者数が多いかがわかります。 日本のみを見てみても、1999年には約44万人であったものが、2008年には100万人を突破しました。つまり、約10年の間に2倍以上に患者が増大したということになります。

うつ病の認知が広まったことも増大の一要因となっていますが、それを加味してもあまりに著しい増加といえます。 この背景には現代社会の根深い原因が影響しています。

情報が多すぎる

近年の急激なIT技術の発達により、現代社会は誰もが情報を得られるようになった反面、大量の情報を処理する必要に迫られる社会になっています。

この社会の変遷は、電脳社会を生み出しました。つまり、人間が本来心地よく感じるはずである自然の風景や自然の音はどんどん少なくなり、風景、音、味、居住環境など様々なものが人工物となっています。

つまり、脳は莫大な情報量に晒されて疲弊し、さらには安息を感じるものが身近からどんどん消え去っていったことにより、非常に大きなストレスに晒され、うつ病を起こしやすくなったのです。

職場のIT化と成果主義

職場もIT化されました。そのことによって人間関係が希薄になったと言われています。その一方でコミュニケーション能力が必要な側面もあります。そのため、多角的な能力を持っている人だけが生き残れる社会へと変貌していきました。

うつ病患者のなかには発達障害の当事者が多いものです。アスペルガー症候群やADHD(注意欠如・多動性障害)が最たるものですが、これらの人々は空気が読めない、仕事が覚えられないなどの様々な障害を抱えています。このような症状が出ると、周囲は元から余裕がないのですから、イライラさせることとなり、いじめられる・鬱陶しがられる・必要以上に怒られるなどの状況を招きます。

こうしてうつ病になっていく人が非常に多いのです。

これ以外にも、責任感の強い方や真面目な方は頑張りすぎることで疲労が蓄積し、うつ病になりやすくなるといいます。これは成果主義の弊害でしょう。

IT化され、時間管理された中で成果を出す必要があるため、責任感が強いだけに成果を出すことにプレッシャーを感じ、うつ病になってしまうのです。

不景気

不景気もうつ病の原因です。現在は不景気であり、多くの若者が派遣社員やフリーターとして生計を立てています。正規雇用をされたとしても、つねにリストラの恐怖と隣り合わせという方も少なくありません。新卒採用の枠は激減し、就職は困難です

もし中高年でありながらリストラされれば、転職できる可能性は低いでしょう。

まじめに働いても昇進や昇給の希望はなく、サービス残業などによる過剰労働、ハラスメントなども蔓延しています。このような現実は労働意欲を削ぐに十分なものです。

これらの不景気による劣悪な労働環境も、働く人々を精神的に圧迫し、うつ病へと追い込んでいるのです。


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