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結核

"一次結核"と"二次結核"に分けられる結核

受動喫煙防止運動を連想させるブルーリボン

結核は、抗酸菌の一種である結核菌による呼吸器感染症です。

死亡率が低下し関心が弱くなってきたので病気がなくなったようなイメージすらありますが、日本の結核の罹患率は欧米諸国から比べるとかなり高くなっていて、年間新登録結核患者数は2万人を超えています。

感染後すぐに発症する初感染結核症(一次結核)と、感染してから長時間経過した後に発症する既感染発病(二次結核)があります。既感染発病になると治るのに時間がかかってしまいます。

気道から入った結核菌は肺に入り、肺の一部に病巣ができ、さらにリンパ管を通り肺門リンパが腫れていきます。

そこに過労が重なったり、体の抵抗力が弱っていると、病巣が治りきらず結核菌が気管支をとおして肺の他の部分に吸い込まれ2ヵ月~1年後に初感染結核症を引き起こします。

このような初感染結核症は若者に多く、既感染発病は高齢者に多くなっています。

それぞれの結核の感染から発病まで

気道から肺胞に定着した結核菌は、初感染病巣をつくり、その一部がリンパで運ばれ肺門リンパに病巣を作ります。

体の免疫機構が働き、免疫細胞の1つマクロファージにより結核菌は肉芽腫に閉じ込められ、酸素不足となって死滅していきますが、一部は生存して残ります。

病巣が大きかったりすると中心部が崩れて空洞ができて気管支とつながり結核菌繁殖の温床になってしまいます。そして他人への感染源ともなっていきます。

初感染結核症は、免疫機能が弱かったことにより、普段は治癒するはずが初感染から引き続き発症してしまうものです。

既感染発病は、一部生存し続けた結核菌が糖尿病や腎障害、慢性呼吸器疾患、低栄養、HIV感染、免疫抑制薬の使用などで免疫が低下したことにより、数年後に微量に残った結核菌により起こります。

人から人へ…空気感染で広がる結核菌

結核菌に暴露すると約30%の人が感染します。ここで結核菌に感染してもその約9割の人は免疫機構が働いて不顕性感染のまま生涯発病しません。

結核菌は哺乳類の体内でしか生存できず、また自然界ではわずかな時間しか生存できないことから、人から人への感染がほとんどと言われていて空気感染していきます。

初感染結核症では微熱や咳・痰、時に喀血等が現れますが、これらの症状は結核でなくても普通に見られるものなので、ひどくなってから気づいたり、病気が進んでから咳・痰・発熱が現れたり、喀痰が出たりすることもあります。

このため年に1~2回は定期的に健診を受けることが大切です。

結核の既感染発病は肺の上部で起こることが多いということがあきらかにされています。

画像で診断、培養で菌を確かめ、同定判断します

まずはX線又はCT所見で結核が疑われたら、塗抹検査・培養検査等を行い抗酸菌の有無を確かめ、抗酸菌が出ない場合は、肺生検で抗酸菌と肉芽腫病変を確認します。
抗酸菌が検出されれば、核酸増幅法で結核菌の同定をします。

X線では病変は肺の上部に浸潤影と大きな空洞病変が見られたりします。

胸部CTでは、やはり浸潤影内部に空洞病変が見られます。このようなことがあったら、抗酸菌を調べる検査として喀痰を用いて塗抹検査と培養検査に移ります。また、結核菌を同定するための検査として核酸増幅法があります。

塗抹検査は、抗酸菌の有無を蛍光法やヂール-ネールゼン法と呼ばれる染色法で明らかにするために調べられ、菌量は(1+)、(2+)、(3+)で表現されます。

培養検査のMGIT法は、抗酸菌が消費する酸素の減少を蛍光の強さとして観察しますが検出に平均2~3週間かかります。

核酸倍増法は、DNAを増幅させるPCR法、rRNAを増幅させるMTD法などがあり、培養しないで結核菌を同定することができます。

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