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乳がん腫瘍マーカー検査

乳がんのスクリーニング

体のどこかに癌ができると血液中に癌を作り出した特殊な物質(タンパク質)が増加します。
この特殊な物質の事を腫瘍マーカーと言い、この物質は癌の発生臓器によって異なります。
腫瘍マーカー検査は、この物質を測定することで体内の癌の有無・進行具合を調べる検査方法です。
数十種類ある腫瘍マーカーには、特定の癌に反応する特異性の高いものと、複数の癌に反応する特異性の低いものとがあり、癌の存在が疑われても臓器の特定が難しいため、複数の腫瘍マーカーを組み合わせ疑わしい部位を絞り込んでいくのが一般的です。

乳がんの腫瘍マーカー
一般的な乳がんの腫瘍マーカーは、CA15-3・CA125・CEA・p53抗体・NCC-ST-439・BCA225です。
これらの腫瘍マーカーは乳がん以外にも下記の病気で上昇・高値になることがあります。
CA15-3 転移性乳がんに特異性が高い。卵巣がん・肺がん・子宮がん・膵臓がん・胃がん・大腸がん・前立腺がん・子宮内膜症・骨盤炎症性疾患・肝炎など。手術後の経過観察や転移・再発の追跡に有用。
CA125 卵巣がん・子宮がんに特異的。妊娠初期・月経中・閉経前・乳がん・膵がん・肺がん・大腸がん・胃がん・子宮内膜症・肝臓がん・肝硬変・良性卵巣腫瘍・急性膵炎・胆道がんなど。
CEA(がん胎児性抗原) 消化器のがん(胃がん・大腸がん・結腸がんなど)・肺がん・子宮がん・卵巣がん・乳がん・膵がん・甲状腺がん・炎症性疾患・肝細胞がん・胆道がん・肝硬変・肝炎・膵炎・糖尿病・腎不全・甲状腺機能低下症など。
2週間くらい禁煙して検査を受けそれでも高い場合は精密検査が必要です。
p53抗体 食道がん・大腸がん・乳がん・頭頸部がん・子宮がんなど。
NCC-ST-439 膵臓がん・胆道がん・大腸がん・胃がん・乳がん・肺腺癌など。若い女性はやや高値を示します。
BCA225 乳がんに特異性が高い。卵巣がん・乳腺炎など。
方法 採血した血液で検査します。
検査時の注意点
  • 腫瘍マーカー単独の検査においては飲食の禁止はありませんが、ほかの検査項目と同時に行う場合、飲食についての注意がある場合もありますので事前に確認しましょう。
  • CEAは喫煙により上昇する場合があるため、最低2週間は禁煙して検査を受けましょう。それでも高い場合は精密検査が必要になります。

自己触診プラスで危険を察知

乳がんの腫瘍マーカー検査は、乳がんの発見・診断に役立ちます。

自覚症状 乳がん:痛みを伴わないしこり(堅い感じ)・乳頭からの分泌物・乳頭の陥没・皮膚のくぼみ・脇の下のシコリ・乳頭や乳輪が湿疹状にただれるなど。
乳がんの危険因子
(ハイリスク)
  • 初潮が早い(11歳以下)
  • 閉経が遅い(55歳以上・または55歳以上で月経がある期間が普通の人より長い)
  • 出産未経験
  • 35歳以上で初産を経験した方(高齢出産)
  • 太っている(標準体重を2割以上超えている、閉経後の体重増加)
  • 母親・姉妹・娘などの近親者に乳がんの人がいる(一般女性の発症率より10倍以上高くなり、発症年齢も低くなる傾向があります)
  • 更年期にホルモン剤を常用している方(長期間ホルモン補充治療を受けている)
  • 子宮体がん、卵巣がんの既往歴がある
  • 片側が乳がんになったもしくは両性の乳腺疾患の既往歴がある
  • 運動不足
  • 高齢(10年以内に乳がんになる比率は、40歳では48人に1人、60歳になると26人に1人)
  • 多量の飲酒

腫瘍マーカーは、継続して測定し前回の値に対してどれだけ上がってきたかをチェックすることが重要です。 画像診断と組み合わせることで癌の発見により有用になるため、定期的に検査を受けるように心がけましょう。 乳がんは他のがんと異なりある程度自分でも発見できるため、20歳を過ぎたら自己触診は月1度、乳がん検診は年1回は受けるように心がけましょう。


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